交通事故後のメンタルヘルス

交通事故後の精神的苦痛は計り知れないもの

交通事故を起こすと加害者であっても被害者であっても大きなストレスを受けます。

怪我などの身体的苦痛はもちろんのことです。後遺障害が残ればなおさらのことです。

また、精神的苦痛も計り知れないものです。事故のショックでPTSDを引き起こすこともあり得ます。

今まで普通に日常生活を過ごせたはずだったのが、事故で失ってしまうので、相当のものと言えるでしょう。

怪我等による慰謝料の請求も必ずお互いに話し合いができるとは限りません。

なぜなら、保険会社が満足できる保険金を支給できるとも限らないからです。

すると加害者に慰謝料を請求することにも発展し、話し合いがうまくいかないと弁護士さんに相談もしなければならなくなります。

死亡事故の遺族の苦痛も計り知れない

交通事故は、時には死亡事故も引き起こします。
突然、大切な人を亡くした家族の精神的苦痛も計り知れません。
いきなり故人を見送らなければならない状況に陥り、バタバタと時間が過ぎてしまいます。

本来のように寿命をまっとうする人生を家族が終えたら、その故人について家族で語り、知人に語っていくことで亡くなったという事実を受け止めていきます。
 
しかし、交通事故でいきなり家族を亡くしてしまうと忙しさもあり、あまりにも急な出来事で故人について語ることもできなくなります。
事実を心の底で受け止められないまま時間を過ごし、警察や保険会社とのやりとり、死亡後の役所への手続きや税金関係の手続き、法要等がある程度終わり、落ち着いた頃に大きな精神的苦痛がやってくるのです。
 

交通事故をきっかけに、加害者も被害者も家族もうつを発症してしまうことが

加害者も被害者も、家族も、交通事故によって精神的苦痛を受けてしまいます。
この苦痛は時に、うつ病を発症してしまうことがあります。
交通事故のショックは大きく、なかなか忘れることができません。
 
遺族にとっては、故人の死、つまり喪失を受け入れられず、うつ病で長い期間苦しむこともあるのです。
うつ病はストレスによる不調と言われていることは事実ですが、重症化すると長い期間うつ病による不調に苦しむことになります。場合によっては、仕事ができなくなることもあります。
 
このように、それぞれの生活に支障が出ることにより、民事訴訟に発展してしまうことがあります。
お互いに弁護士をたてて裁判で争うことでさらにストレスが増し、悪循環に陥ることもあるのです。

交通事故後のメンタルヘルス、周囲ができることは

交通事故は、事故に遭っていない側から見ると身近なものではありませんので、聞きたいことが出てくると思います。
しかし、興味本位であれこれ聞くのはタブーです。
 
逆に、交通事故に遭った人から話す内容にはじっくり耳を傾けましょう。
相手の言葉を取り上げたりせずに、ただただ、話を聞いて下さい。良く聞いていくと、辛かった、怖かったという感情も訴えてくると思います。その言葉もただじっくりと聞いて下さい。
 
また、お金の問題で弁護士に相談している場合もあります。弁護士の相談力は人によりバラツキがあります。
法律の内容だけ淡々と説明されるだけでは、当事者の気持ちが落ち着かないこともあります。
お金の相談による愚痴があったときも、じっくり聞いてあげて下さい。

交通事故後のメンタルヘルス、専門家は

交通事故に限らず、トラブルが起きると弁護士さんに相談することが一般的です。
弁護士は法律のプロなので、当事者間の話し合いで使える法律についてのアドバイスを受けられ、頼れる存在になります。
 
しかし、メンタルヘルスに関しては専門外なので、精神的なことまで弁護士に頼るは、難しいでしょう。
PTSDやうつなどの症状があれば、精神科医を頼ることもできますが、先生によっては相談よりも薬を出すやり方をしているところもあります。
 
精神科に臨床心理士がいるなら、臨床心理士とのカウンセリングを利用すると良いでしょう。
怪我をしている場合は、かかっている病院の看護師さんで、メンタルヘルスの技能があるかどうか確認すると良いでしょう。
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