依頼者:男性(症状固定時 42歳)
等 級:非該当
傷病名:大動脈解離、肋骨骨折、腹腔内出血
【事故態様】 トラックVS大型トラック
相談者は物流会社のトラックのドライバー。
信号待ちで停車していたところ、後方から大型トラックに追突された。
その際、大型トラックの運転手はほとんどブレーキを踏んでおらず、かなりのスピードで相談者に衝突した。
事故の衝撃で相談者は3日間意識を失った。
相談者は、症状固定前に、自身の障害について、後遺障害となって残るのではないかと不安に思い、HPを見て当事務所にご相談にお越しになりました。
【交渉過程】
相談者の傷病を後遺障害等級基準に照らして詳細に調査し、弁護士が病院同行を行うことにしましたた。
弁護士が病院同行した際に、主治医に後遺障害診断書記載例を提示し、併せて、日本循環器学会が提唱する運動耐用能検査の実施も依頼しました。
症状固定時期について、主治医に改善経過の意見書も書いて頂くようにお願いしました。
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当初、被害者の症状は重症だったにもかかわらず、ほぼ健常者と同様の機能を回復しました。
相手方との交渉では、入院期間について、途中帰宅していた分も含めて粘り強く主張しました。
症状固定時期についても、主治医に書いていただいた改善経過の意見書を元に、根強く交渉を続けました。
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根強い交渉の結果
・入院途中帰宅分についても入院期間に含める、ということになりました。
・結果、当初の相手方の提示額よりも100万円以上の増額が認められました。
■今回の解決事例のポイント■
弁護士が本件で感じた点は以下のとおりです。
●交通事故ではあまりない傷病について弁護士が同行したことで相談者に安心して治療に専念していただけたこと
相談者は交通事故ではあまりない傷病名のために、自分がどうなるのか、後遺症が残るのかを非常に心配されていました。そのため、後遺障害等級認定基準を丁寧に説明し、その基準に該当するために検査を弁護士と一緒に病院同行して受診することで、自分の症状が事故前と同様に回復していることの確信が持て安心されました。 結果非該当ではありましたが、被害者の不安を根拠をもって取り除くことができました。
何よりも、かなり大きい事故にあったにも関わらず、ほとんど事故前と同じような生活を送ることができ、良かったです。